日商簿記1級では、商品売買を下記の方法により処理します。
・三分法
・分記法
・総記法
それぞれ見ていきましょう。
帳簿作成の流れ
簿記では、下記の流れにより帳簿が作成されます。
総勘定元帳(仕訳)⇒ 試算表(集計)⇒ 貸借対照表・損益計算書
商品売買の処理
これから解説するのは
総勘定元帳(仕訳)⇒ 試算表(集計)
この部分の処理方法です。
どの処理方法を使用しても貸借対照表・損益計算書は同じ結果になります。
★三分法、仕入、売上、繰越商品の3つの勘定で処理する方法
★分記法・総記法・商品・商品売却益の2つの勘定で処理する方法
分記法は、売上時に商品と商品売却益を分けて記帳するのに対し、総記法では決算処理で商品売却益を計上します。

まめお
決算時まで原価を評価できない場合には、分記法では処理できないね。
それぞれの仕分けは下記のとおりです。
三分法 | 分記法 | 総記法 | ||||
借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 | |
仕入時 | 仕入 | 買掛金 | 商品 | 買掛金 | 商品 | 買掛金 |
売上時 | 売掛金 | 売上 | 売掛金 | 商品 商品売却益 |
売掛金 | 商品 |
決算処理 | 仕入 商品(期末) |
商品(期首) 仕入 |
仕訳なし | 商品 | 商品売却益 |

まめお
三分法は、仕入勘定ではなくて売上原価勘定を使用するときもあるよ。