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商業簿記

リース取引

投稿日:2018年4月11日 更新日:

リース取引

今回は、リース取引について記載していきます。

契約上はリースであったも、取引の実態が購入とほぼ同じであれば、会計は取引の実態を適切に表すため、購入と同様に処理を行う必要があります。

まめお
例えば、耐用年数5年の設備を5年間使用したような場合には、その設備を購入したと考えることが出来るよ。

借り手のリース取引は、その取引実態により下記の3つに分類できます。

所有権移転ファイナンス・リース取引 購入と同様の処理
所有権移転外ファイナンス・リース取引 購入と同様の処理(残存価額ゼロ)
オペレーティング・リース取引 賃貸処理

会話A 所有権が移転しないため、リース期間終了時に返却する。だから残存価額ゼロだよ。

ファイナンス・リース取引

ファイナンス・リース取引に該当する場合には購入と同様に処理します。

銀行から借入を行わずに、資産を使用することが出来ます。

リース料総額には、リースした物の価額と利息費用が含まれています。

リースの契約を行うと、リース会社から提供される下記のような返済スケジュールをもらえることが多いです。

支払回数 支払期限 支払リース料 うち元本 うち利息
1 2018/12/31 2,000 1,725 275
2 2019/12/31 2,000 1,777 223
3 2020/12/31 2,000 1,830 170
4 2021/12/31 2,000 1,885 115
5 2022/12/31 2,000 1,942 58
合計 10,000 9,159 841

基本的には、元本の部分を固定資産の取得原価として扱い、利息相当分を各期に費用計上します。

上記の返済スケジュールを使用し、仕訳を見ていきましょう。

当期期首(2018年1月1日)に、設備をリースした。残存価額ゼロ、耐用年数5年、定額法を採用している。ファイナンス・リース取引に該当する。

リース時の処理

借方 金額 貸方 金額
設備(又はリース資産) 9,159 リース債務 9,159

一回目の支払い時の処理

借方 金額 貸方 金額
リース債務 1,725 現金預金 2,000
支払利息 275

決算時の処理

借方 金額 貸方 金額
減価償却費 1,832 減価償却累計額 1,832

※減価償却費1,832=取得原価9,159×償却率(100%÷耐用年数5年)

まめお
元本の残高が期末のリース債務額になるよ。

中途解約した場合の処理

中途解約を行った場合には、通常違約金が生じます。

上記例の設備を中途解約した場合の処理を見てみましょう。

2019年1月1日設備を中途解約し、リース会社に返却した。違約金8,000を支払った。

借方 金額 貸方 金額
減価償却累計額 1,832 設備 9,159
設備除却損 7,327
リース債務 7,434 現金預金 8,000
リース解約損 566
まめお
除却と解約による損益をわけることがポイントだよ。

セールスアンドリースバック

セールスアンドリースバックは、売却した資産を再度リースする取引をいいます。

銀行から借入を行わずに、一度売却することにより資金を獲得し、実質的に借入と同じ効果を期待し行われるケースが多いです。また、貸す側からしても、資産の所有権を獲得できるため、抵当権よりも強い保証を得ることが出来ます。

そのため、セールスアンドリースバックは資金の借入のように処理が行われます。

この場合、資産を売却しますが、実質的にローン契約と言えるため、売却損益を売却時に計上することが適切とは言えません。

当期期首(2018年1月1日)、設備12,000を購入した。残存価額ゼロ、耐用年数6年、定額法を採用している。

2018年度決算時の処理

借方 金額 貸方 金額
減価償却費 2,000 減価償却累計額 2,000

※減価償却費2,000=取得原価12,000×償却率(100%÷耐用年数6年)

2019年度期首、当設備を売却し、リース会社からリースバックを受ける契約をした。リース資産の減価償却については、定額法、耐用年数については契約日以降の経済的耐用年数とする。

リース取引に関する資料

(1)リース期間5年

(2)売却価額11,000

(3)リース料総額11,550(毎年1回年度末均等額払い(2,310))

(4)リース会社の計算利子率5%

売却時の処理

借方 金額 貸方 金額
現金預金 11,000 設備 12,000
減価償却累計額 2,000 長期前受収益 1,000

リース時の処理

借方 金額 貸方 金額
設備(又はリース資産) 11,000 リース債務 11,000

会話A 売却とリースはまとめて仕訳されることも多いよ

リース料支払い時の処理

1回目のリース料2,310(うち元本1,810、うち利息500)を支払った。

借方 金額 貸方 金額
リース債務 1,810 現金預金 2,310
支払利息 500

2019年度決算時の処理

借方 金額 貸方 金額
減価償却費 2,200 減価償却累計額 2,200
長期前受収益 200 減価償却費 200

※減価償却費2,200=設備取得原価11,000×償却率(100%÷耐用年数5年)

※長期前受収益200=長期前受収益1,000÷耐用年数5年

まめお
長期前受収益の取崩しによって、2,200-200=2,000の当初の設備からでる減価償却費になるよ。

オペレーティング・リース取引

オペレーティング・リースに該当する場合、賃貸取引として取り扱います。

DVDのレンタルのような取引をイメージしてください。

単なる賃貸取引のため、会計期間中に生じたリース料をそのまま費用計上します。

リース時の処理

借方 金額 貸方 金額
仕訳なし

リース料支払い時の処理

2,000のリース料を支払った。

借方 金額 貸方 金額
支払リース料 2,000 現金預金 2,000
まめお
資産計上もしなければ、リース債務も出てこないよ。







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